Civic Tech Live!に参加してきました。

先日(2/24)、Civic Techのイベントに参加してきました。

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「働き方」は本当に多様になってきて、自分の学生の頃の「いい大学入って、いい会社に入る」というレールのような画一の流れは、ほぼなくなってきました。もちろん、大きな企業に入ってできることはあって、そこを担っている方々のすごさも知ってはいるのですが、自分にシゴトの中で何ができるのか…企業の中で何が成せるのかを考えて働きだすことが大事だと感じられました。

 

最初にCode for Japanの関さんから組織を越えた働き方をするということについて、考え方や、今日のスピーカーについての話がありました。「つなぐ」役割を担う人、仕組みの存在が「越境」を起こしているという風に受け取りました。

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スピーカー1人目は阿修羅なフリーターの高山さんのストーリーテリング。複数の仕事(キャリア)をこなされていて、フリーランスが働く上での大事なポイントについて語ってくださいました。始めたことに対して、長いスパンで見ることが大事で、成果がなかなか出ない時もじっと我慢しながら進めていくという話は共感で、「悩むこと自体、楽しむ」というところは、マインドとして必要だなと思いました。結論としての「新しい〇〇によって、シナジーが生まれることへの喜び」は実行してきた人の言葉として重さを持っていました。

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2人目は、企業間レンタル移籍のプラットフォームを運営されている[LoneDEAL]の原田さん。人材の流動化を引き起こす仕組みに「大企業」から「ベンチャー」への移籍を研修として実施する仕組みを提供されているとのこと。Code for Japanさんの「コーポレートフェローシップ」に近い話でもありましたが、大企業の中では作りにくいベンチャーの企業の持つ「環境」「感情」の中で働けるというのが、ロールプレイでもなく、ヴァーチャルでもなく、一緒に働くことでその人の血肉になるのはすごいなと。聴いていて、以前ピクシブさんも独自に提携して企業インターン制の仕組みをされていたのを思い出しましたが、転職というものには少なからずリスクがあるとすれば、お互いのメリットとしての「レンタル移籍」は大企業の懐の深さを見せることにもなるので、よい考えだなと思いました。

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3人目は実際に行政にフェローとして働いた経験を持つよしながさんのお話。「人生のタイミング」という感じを受けた話でしたが、人との出会いや、お誘いに対して行動してきた人の物語で、Code for ブリゲードの存在と、「気づくことができた自治体」の見事な連携だなと感じました。別のところで「自治体に気づかせる」のは大変だからあきらめた…という話を聞いたばかりだったので、「気づける」「行動できる」行政の違いはこれからもでてくるだろうなと。働きに行った場所が「第二の故郷になる」…。こんなに素晴らしいことはなかなかないのかなと。そこにはリアルな触れ合いから生まれるものもあるでしょうし、ライフステージに合わせた働き方でもあるし、ある時には「流される」感覚に身を任せてみるのも大事なのかなと思いました。

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後半はフィッシュボール形式でのディスカッションでしたが、そこでは参加者の方々の自分目線の質問や理論、経験が出てきて良い議論の場になっていました。「ライスワーク(食べるための仕事)」「ライフワーク(使命感な仕事)」は今まで知っていましたが、「ライクワーク(ワクワクする仕事、やってみたい仕事)」というのは初めて知りましたし、この3つのワークをぐるぐるすることで、いつかは、全部一緒になっていく感じは「アリ」だなと思いました。Joy,incという本を先日買っていたのですが、「仕事、楽しいか?」という問いかけだけで良いって思えました。もちろん、そこまでの流れがあってのことなのですけど。

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初参加でしたが、ゆるい場というのも大事な[Civic Tech Live!]は、非常に有意義で楽しい時間でした。次の開催もキャッチしていきたいと思います。

 

※画像はグラフィックレコード的にメモしたものです。こちらの描き方に興味を持たれて質問も受けたので、

【3月】ファシリテーショングラフィック・ワークショップ

もやってます。と答えておきました。ステマ

株式会社アトラクタ主催のスクラムトレーニングに参加してきました。

昨日(2017/2/22)、 株式会社アトラクタ主催のスクラムトレーニング(SCRUM BOOT CAMP)に参加してきました。私自身、初の「スクラム」に関する研修でした。

 

学びってこういうものだ…という感じのワークあり、講義あり、活発な自分事の質疑応答ありで充実した時間でした。確実に「教えたい」から「学んでもらう」にシフトしている感じを受けたのと、受講生が受け取り方を間違わないように(という意図に勝手に受け取りましたが)3人の講師がそれぞれの言葉で言い換えや補足をされていたのが印象的でした。

講師の方々が現役で現場にあたられているのが説明にリアルさを出しているのも納得度が高い理由でしょうね。

メモはプロダクトバックログというものについての話の時にグラレコしたものです。何のために、どういう場(会議など)で使われるのかなど分かりました。

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また、スクラムマスターという役割についても、受講しながら考えてグラフィックレコード的にしてみました。3つあるのは、話を聴いていて、書き換えていったので、その過程もお見せしたいなと。

 

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↑(1枚目:かなりごちゃごちゃしてます。まだまだ整理がついていなかったんです。)

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↑(2枚目:大枠で構造化できてきてます。登場人物と「流れ」を中心に描いてます。)

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↑(3枚目:大枠はそのまま引き継いで、今度はスクラムマスターを中心に描いています。)

聴いた話のタイミングと、ちょっとずつフォーカスしている内容が違うので、違っているというのもあるんですが、自分の理解のために付帯する情報を書き込んでいったら、だいたいどれも同じ感じになったという事例です。(あくまで私のメモのため、見方によっては「それは違う」という風に見えるのもあるんですが、その辺はご容赦ください。)

 

ちょっと、セミナー後にまたイベント参加が待っていたので、すぐに会場を後にしてしまったのですが、残った方々がいろいろ話をしていて、後ろ髪惹かれながら場を後にしました。 ただ、別件でも別のアジャイルコーチな方にあったので、学んだことを言葉にさせてもらって、肉付けしてもらえたのがよかったです。その方からは「スクラムマスターを3行で言うとなんですかねぇ?」という問いをもらって、話していきました。この他の人に話していったりと学びが続く感じというか、アジャイルスクラムのコーチな方々が対応してくれる「基礎、ベースの一貫性」はすごい領域だなと思いました。

 

※同じ研修を受けた方が書いたブログもありました。参考になりましたので、こちらも。

nabemasat.hatenablog.com

フリーランスになってコワーキングスペースの良さを再確認した話

今回のブログは2016年アドベントカレンダーコワーキングスペース」の2日目となります。

www.adventar.org

 

2015年からフリーランスで働いていますが、世に言われるように自宅での仕事というのはしっかり環境(書斎とか?)を用意していないと、生活に流される感があり、仕事をする時はコワーキングスペースを利用させてもらっています。特に固定のコワーキングスペースに所属しているわけではなく、主にドロップインでの利用にしています。自分の仕事上、いろんなクライアント先に行くことが多いので、クライアント先のそばにコワーキングスペースがないかをチェックするのが、最近のワークスタイルになっているくらいです。

良さ1:コワーキングスペースは使い方が選べる

主にドロップインでとは言いましたが、一時期、長期の研修を担当した時はコワーキングスペースを月契約したこともありました。またドロップインでも、短時間での料金を定めてくれているところもあり、打ち合わせと打ち合わせの時間調整にカフェで、というよりはコワーキングスペースがあれば、そっちを使うというのが楽になりました。時間で料金が区切られていれば、そこでの作業のメリハリにもなりますしね。クライアントさんとの打ち合わせにも使わてもらっていて、クライアントさんの分はこっちが払うとかもできるので、安心して呼べます。

良さ2:コワーキングスペースは心の安心がある

実はこうみえて小心ものなので、カフェなどですと電源使っていいかどうかとか、クライアントと話をしていて、周りに声がうるさく感じるお客さんとかいないかな…とか思ったりしますが、コワーキングスペースだと「場としての」やっていいこと(サービスと言いますがw)が明確に明示してもらってるので、心安らかに使えます。また多くのコワーキングスペースがオーナーの方や受付、カタリストなど利用者との接点をちゃんと持ってくれるので、こちらの用途を伝えたりして、相談できるのもいい点ですね。貸し会議室とかになるともっとビジネスライクになるので、そのあたりの違いもありそうです。もちろん、クライアントさんとの打ち合わせに使おう思う場合は、事前に雰囲気のチェックはします。コワーキングスペースの中でも個人作業にフォーカスしているような特徴を持っているところがあり、そういう場所ではお互いにやりづらいので、やめた方がいいでしょうし、構造上、いろんな利用者が一緒のテーブルでワイワイできるところは逆にクライアントさんが面食らうので、そのあたりは良し悪しです。w

良さ3:コワーキングスペースには利用者のほどよい距離感がある

実はこうみえて小心ものなので(大事なことなので2回書くw)すが、そうはいってもずっと一人も寂しいし、実は他の利用者の方々がワイワイとやっている声を聴きながら自分の仕事をするのも好きです。時々、イベント(勉強会・対談)でもコワーキングスペースを使わせてもらいますが、完全クローズでもなく、完全オープンでもない状態で、おそらくは他の利用者の方が聞いていらっしゃるだろうなぁというのも私は好きです。まれにそのまま寄ってきくれる方もいますし。w

 

良さ4:コワーキングスペースの活用が進んできた

企業さんの中にはコワーキングスペースを有するところもできていて、そういうところで仕事させてもらうこともあります。四角四面の会議室とは違う味を持つ場所。もちろんそういうクリエイティブなオフィスを持つところも増えていますが、良さ3でもいいましたが、「距離感」をしっかりと意識できている企業内コワーキングスペースは相乗効果を生んでいると思います。半オープン性は、ある程度の緊張感を生み出すので、だらっとしないというポイントがあると考えています。

 

と、長くなってきたので、今回はこのあたりで。長くなりすぎるとランチタイムに書きあがらなくて、夜中に…で、うっかりUPが間に合わないとかにもなりかねないので。(笑)

 

これからもコワーキングスペースがコミュニティ的な心持ちで「在る」ことを望みながら…。

 

 

 

RecoChoku Tech Nightに参加してきました

先日XP祭りに参加して、久しぶりにブログにUPするまでが勉強会ですという言葉を聞いたのと、レコチョクさんのイベントで話を聞いて、これはぐわっと書きたいなという衝動があったので、書きますw。残念ながらイベントのレポートではなくて、自分が感じたことを書くだけですが。

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もともとこの日は予定があったのですが、まるで誘われるがごとく予定が空いたのと、増席のおかげで参加することができました。(笑)申し込みの時点ではLTでいろいろお世話になった@georzさんが発表者とは認識できたなかったんですけどね。

 

まずはレコチョクさんのイベントという話よりもdotsさんで行っている企業主体のイベントについてですが、場(イベントの外枠込で)の提供という面白い仕組みだなぁと感じている部分と、この大きさで人を呼べる場を提供してもらっていることには感謝です。参加されている方々もリピーターの人もいそうで、懇親会の時間は普通にみんな話していて、これはファシリテーターとしてもすごいなぁと。場のオープン性かなぁ…。とこの辺りはまたどこかで語りたいなと。

 

さて、いよいよレコチョクさんのイベントの話ですが、実は最初のセッションを聞き始めた時は、「へ~、そういう感じで開発してるんだぁ」というくらいの軽い情報のINPUTだけだったのですが、話をどんどん聞いていってLTくらいまで行くと、これはすごい話なんじゃないか!?という感じになりました。そういう意味では、全体をdotsさん主体で進めずに、がっちりとレコチョクさん主体で「変革」について流れをつくり、セッションとセッションを全体の一部として見せるようなデザインでもよかったのかなと思いました。一つ一つを聞くと、スタートアップ系の事業の最近の動向を押さえた開発の事例という感じになってしまっていて(それだけでも本当は「お~、攻めてる!」となってはいたのですが)最新のクラウド方面的な開発が行える会社なんだなぁ、働いてみたいなぁという感じですが、技術的負債に立ち向かった話として、そして組織としてチームとして、プロジェクトとしての痛みを伴う「変革」を決断できる企業という本体を見せることで、もっと「ぎりぎりを攻める!!」という感触をつかめた人もいたのかなと。昔も技術的負債に立ち向かった伝説的なスライドがあった気がする…。

 

昔Yahooさんの「爆速」的な話を聴いた時のインパクトと似ていましたが、各自の直観と裁量、そしてそれを受け入れる組織としての状態自体が、社内政治と下請け体質にどっぷりと浸かっていた私にとっては衝撃的でした。どなたかの質問で「抵抗勢力は?」みたいな話がありましたが、あまりなかったようで…というよりは、そういう段階ではないという「強い意思」みたいなものが語られてはいませんでしたが、あったのだろうなと。その「変革」に対しての組織としての対応の中では、現場の仕事との平行稼働も大変だったでしょうし、一部では受託に近いパートナーさんとのやり取りの中で苦労した部分もあったでしょうし、そのあたりの話も私は聞きたかったです。とここまで書いて、「そのあたり」の話は、もしかしたらこれからエンジニアで活躍していこうという人たちにはあまり響かないのかもしれないなとも思えてきました。得たいものは「今」であって、「過去」ではないし、「プロセス」という部分に興味を持ったり、そこで力を発揮するようになるのは、もう少し先の話か…。

 

 このレコチョクさんのRecoChoku Tech Nightは11月あたりに続きがあるということなので、今回はLTだった@georzさん「日本一の音楽サービスでスクラム開発やってみた」の続きが楽しみです!

 

 

 

 

「教育イノベーション」を推進するリーダーが集結!事例から見る教育の未来とは?に参加してきました。

先日、DODA主催のイベントに参加してきました。
恥ずかしながら参加して初めて一橋大学イノベーション研究センター教授 米倉誠一郎先生(以下、米倉先生)を知ったのですが、講演の内容よりもまず米倉先生のファシリテーション能力というか、場づくりの仕方がすごいと感じました。簡単に言うとイベント内での「質問することは貢献である」という文化を先生のキャラも活かしながら短時間で作り上げてしまったのです。テーマの本質とズレると思われるでしょうが、そもそも「多数の人がいる場で質問することができない」ということ自体が「1つの正解を答えること」から「間違うと恥ずかしい」を教え込んできた日本の教育の影響であるということも伝えていらっしゃいました。

doda.jp

基調講演:なぜ日本に「教育イノベーション」が必要なのか?

 米倉先生の講演で私の中に印象強く残ったのは、2つ。1つはINPUT型からOUTPUT型の教育にシフトする必要があるという話。2つ目は教育全体に関わるような課題の話。

 

INPUT型からOUTPUT型の教育へ

 OUTPUT型の教育という話は、ただOUTPUTすればいいという話ではなく、そもそもOUTPUTするにはただINPUTするよりも3倍のINPUTをしないとOUTPUTできないということでした。そもそも今の教育の中では「発言」や「質問」に対するマインドセットが正解を答えるためのものなので、発言や質問が他の人の貢献になるというマインドセットに変わらないといけないという。さらに質問しようと思えば人の話も真剣に聞くでしょうと…。そしてOUTPUT型に変えるには教師の関わり方も変えなければならなくて、ディベートを促したりファシリテーションする部分が出てくるという話が私にとってはぐっとくる話でした。

 

教育全体に関わるような課題

 教育イノベーションが必要な理由として話されたのですが、まず世界的に日本人はトップにはなれず「部下」にしかなれなくなってきているという状況を伝えた上で、その理由が教育に起因しているとのことでした。以前は見本(目指す答え)があって、それに如何に慣れて踏襲して実行するかが求めれていたということもあったが、答えがないものに対しては自分で情報を収集して仮説を立てて検証し、そして選択することが必要なのですが、それができるようになる教育になっていないという話。これは社会的な仕組みも影響してて、大学に入るのは良い企業に入るためで、高校はその良い大学に入るためのものになり、中学までの義務教育以降が学歴を手に入れるための教育になってしまっていて、本来は「考える力」を付ける場である場所が大学に至っては、社会人になる前の「レジャー時代」という意味付けになってしまったということでした。この話は私的にも耳が痛いというか、まさにそういう大学生活を送りました…。

 この社会的な仕組みも含めた部分では企業が学生を学歴で選ぶのをやめて学力で選ぶようになることが必要。そして、もっと大きな視点でいえば「やり直しがきく社会」になることが必要だとおっしゃっていました。学生の時点で仕事としてやりたいことというのはそう簡単に見つかるものでなくて、自分が成長する為に社会に出て企業に入り、そこで自分が成したいことを見つけながら成長し、見つかったら大学や大学院に進んで学び、得たいものを得ていくと…。

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(私のメモ書き)

 

 2人目のTeach For Japanの松田悠介さんの話は「教員」についての話で、Teach For Japanではいろんな社会経験を積んだ人を教員となるために教育し、実際に学校に派遣をしているとのこと。社会的な背景としては貧困の差が学歴の差になってしまっていて、地域の過疎化という面でもすべてのところに「公平に」教育が提供できていないというところがあると認識しました。教員が行うべきことは一斉教育的につくられていて「理解できない」人を拾いながら進むことが難しい。「つまらない」「ついていけない」という生徒に対して、学習内容は固定で大量に作りこまれていて、「面白くして」とか「個別に対応して」という面では対応できない…。教員の方々の感謝されることも少ない減点型の評価という境遇ではそうせざる得ない部分はあるように思えました。そして考えることOUTPUT型の学びが行える教員を育てることと、そもそも学ぶことへのモチベーションを生徒に思い出してもらうために信頼関係を築くことなど生徒へのアプローチをしているという話でした。

 

 3人目はスタディサプリというアプリを企画し提供している株式会社リクルートホールディングス 執行役員 教育事業担当 山口文洋さん。ご自身の学生時代のことも影響しながら、「世界の果てまで、最高の学びを届けよう」をコンセプトに、教育環境格差の解消を目指して行っていることの話を話してくださいました。松田さんも山口さんも「誰もが学ぶことができる」という部分にアプローチされていますが、山口さんはさらに学校の中のことでICTで担える部分があるということで、それが教員の費やしている時間を減らせるという話でもあると感じました。海外にも展開していて、いつか時差のない国とオンラインでつないで子供たちが会議したりするということもやりたいとおっしゃっていてそれは面白いし実現しそうだと思いました。後、ビジネスとして高校というのは校長に決裁権限があるので、展開しやすいが、小中学校は自治体による決裁が必要なので、しかる手順とエビデンスが必要でスピード感が落ちる話は納得でした。

 

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最後はお三方によるパネルディスカッション。松田さんと米倉先生の関係性からかなりぶっちゃけた話になっていて面白かったですが、米倉先生が松田さんと山口さんのアプローチに対して評価していたこととして、教育制度や社会の仕組みが…ということで何も起こさないというよりも、まずは「ここ」と決めて行動を起こし、それをサステナブルという意味でビジネスモデルを造ってビジネスとして行っているところが「志(こころざし)」を感じるとおっしゃていて、そういう形で社会課題というものに立ち向かっている人たちの行動力とアプローチがこれから求めれらると実感できました。

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 もちろんDODAさんのイベントなので、最後に松田さんと山口さんの所属に対する興味がある人は…というアナウンスが行われたのですが、米倉先生がそれに対してそれもビジネスという視点で(こういうイベントがビジネス背景有でおこなわれることも)大事だという感じで軽口をたたかれていたのが最後の印象でした。(笑)

学歴から学力、就職してからの学校の利用、ICTで全部を変えるのではなくて担える部分を変えていくというアプローチに興味をもってその場を後にしました。

エンジニアの学びについての話

牛尾さんがアメリカで出会った人と日本人の学びについての違いについてブログを書かれたのを読んで、いろいろ自分についても整理してみたくなり書きました。

simplearchitect.hatenablog.com

アメリカの人は概念の説明の段階でも質問しまくるし、日本人の人は、概念ではなく具体的なものや事例を求めようとするのだ
(本文より)

「教え方」から「学び方」にシフト

私の講師スタイルが「教え方」から「学び方」に変わったのは、この「違い」というか、「理解の仕方の差」を調整したいからだと思いました。概念で捉えられるようになるには、何かの構造(仕組み)を理解できた経験も必要であるし、その理解するプロセス暗黙知のままだて、「感覚」で処理してしまいます。もちろん、掴んだ感覚は他のモノを理解する時も同じように「振る舞う」ことでその人は理解できますが、「振る舞い」を他の人が真似しても、同じような理解にたどり着く保証はないです。なぜなら、他の人もまた自分の「理解の仕方」をもっているからと推測します。また別の視点からだと「理解すること」と「同じようにできること」は別だと考えます。そこで体感を理解につなげる「ふりかえり」と「理解にかえる」ための「ふりかえり」について知っている必要があります


教える側もどんどん進化していっている

夜ちょうどエンジニアの学び方について議論をしたのですが、ある方はそこは反復による訓練というような話をされていました。おそらくは繰り返されることによって、パターンというか「勘どころ」として身に付いていくのではないかと。その意味でエンジニアがよく「パターン・ランゲージ」という形式で学ぶのも分かる気がしました。そしてそれは「応用力」として使えるものになっているのではないかと。

先日登壇した事例発表では、発表の前に事例紹介の聞き方を先に話して、発表の間あいだで持ち帰ってもらうためのファシリテートしました。

学び方は気づいていないだけとか、知らないだけなことが多いと思っているので、「理解してないね」の前を少し見てあげてみてはどうでしょうか?

【告知】対話の時間の場作りについて

「話し合う」事を大切にするということ自体は昔から言われていますが、その話し合いの仕方や会話の質などに注目され始めて、実際に多くの場所で話し合い方を工夫され始めたのは2000年以降な気がしています。

話し合う、対話をする、会話をする、おしゃべりをする、日本語にはいろんな表し方があって、そのどれもがそんなには大きな違いなく使われています。みなさんがしたい場はどんな場でしょう?

人と人とが言葉で(実際は言葉以外でもやり取りはされていますが)やり取りするのは、多くの人はいつもしていると考えているでしょうから、あまり「むずかしい」とは感じないと思います。そして実際にも「話をしてください」と言われてまったく話が始まらないケースは少ないでしょう。

当たり前にできることなので、場にいる人のそれぞれの感覚と言いますか、いわゆる暗黙知というものでなりたちます。暗黙知暗黙知のやりとりですから、よほど同じ環境で育たない限り、ズレが生じます。まったく違ったりする事ならズレも意識してお互いに調整できますが、お互いに飲み込んで話を続けるので時には気持ち悪さを生んだりもします。

そこで、話し合いの仕方を入れるのはありでしょう。まずは暗黙知をお互いに使わない、もしくは使えないカタチで言葉のやり取りをするので、ズレは少なくなります。しかし、話し合いの仕方が入るとたまに、その話し合いの仕方が正しく「仕方」になっているかが気になって、単なる言葉のやり取りが、中身よりも外身に気が向いてしまうことがあります。つまりは話し合う当人同士だけだと、しっかりと質のよいから話し合いができるだけの関係性と形式知が必要になるのではないかと考えるわけです。

はい。話し合いに対して第三者で、話し合いの質や仕方を考えて場を見る人の存在が いるとなんとなく良さそうな気がしませんか?

対話の時間を作るのには、簡単にできるからこそ、場をつくることが大切になります。場を見て「仕方」を築くことができる人がいることで、言葉のやり取りの仕方を実体験できます。そして、ここが大事ですが、質のよい言葉のやり取りを体験すると、その体験者は次の場所でも体現することができます。これもまた簡単だからできることだと思います。

今回、体感してもらう勉強会は、そんな「対話の時間」についてのみ体感する会になります。

そのためには最初にどんな対話の時間をなんのためにやりたいのかを少し各自で意識してもらうところから始めたいと思います。

なんとなく対話の時間を取り入れてみたいと思っている方や、会議などの会社の場で対話の時間になっていないと感じている方などいらしたら、ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです。

申し込み:

http://kokucheese.com/event/index/381956/

アジェンダ

18:45~ 開場:

19:00~ ガオ流対話の場づくり講座

講師:高柳謙(ダイアログデザイン)

カンファレンスでの話し合いの場からTの勉強会英語学習勉強会、マンション理事会の場、企業内研修でも参加者の話し合う場を作ってきた経験を元に人と人とが話をするという「場」についてお話します。

【学べること】空間の使い方、場を見る視点

19:30~ 空間の作り方ワーク

参加者自身の開催したい場を考え、それに適した場づくりについて実際に場をつくりながら、自分の視点を身に付けていただきます。

【学べること】参加者と開催者の感覚の違い    

参加者:話し合いの場をつくりたい方/話し合う場の手伝いをしたい方/場の使い方に興味がある方

定員:10名※追加で会場協力の富士ゼロックス社員の方が参加あります。

参加費:2000円

日時:2016年3月25日(金)19:00~21:00(開場18:30)

場所:富士ゼロックス・R&Dスクエア・共創造ラボラトリー

   神奈川県横浜市西区みなとみらい6の1

https://www.fujixerox.co.jp/company/profile/location/map002.html

申し込み:

入館登録のため会社名(所属名)、氏名、フリガナをご提出ください