利害関係のない第三者という心理的安全性が透明性のある組織の対話文化が作られていくのかもしれない…という話

外部の利害関係、評価被評価の関係のない人でのメンターについての相談が増えてきています。私が関われていることの中では、ファシリテーターの弟子も、メンター、コーチング、壁打ちの壁役も、第三者であることが活きている感じがしています。これは組織の中に対話や心理的安全性について考える人たちが増えているから、増えているのではないかとも考えています。


そして、そんな外部のメンターは1つの手段であって、チームや組織に「成る」ための道の途中には、いろいろなことを試してみていいと思います。心理的安全性とか、透明性とかは、それがどんな時でも絶対というわけではなくて、状況によって、フェーズによって、透明性とか言えないこととかはあって、それはバランスだったり、両方それぞれ必要な状況、場面であったり…。

 

三者のメンターの存在そのものの話からはそれますが、安心してメンターと話すことで、「伝える」や「フィードバックの受け方」、「聞く(傾聴)」が手段の研修としてではなく、普段使いのものになっていくための段階なのかもしれないなと。



 

インタビューイベントの新しい形を考えてみました。

2019年3月13日にイラスト解説:ティール組織を翻訳された中埜さんへのインタビュー企画第2弾を行います!中埜さんの話は中埜さん自身の考えを理解することがポイントではなく、参加者が自分事に落として持ち帰るということが大切なのではないかと考えています。前回のインタビュー企画の時に自分の独自の考えに結びつけて「気づき」を得てツィートされていたお二人が今回のインタビュアーになります。

2018/12/18イベント参加でのお二人(@yunon_physさんと@bash0C7さん)のつぶやき。

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そして、インタビューで自分の考えにプラスしているプロセスも再現できないかと、インタビューの流れを以下のようにしてみる実験です。感想戦という時間に何が聞けるのかはまったく未知数ですが、お二人の想い溢れる時間となると確認しています!

 

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参考になった@bash0C7さんのつぶやき

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というわけで、2019/3/13(水)19:30 - イベントやります!f:id:DiscoveryCoach:20190129132849p:plain

「2人のVPoEによるWインタビュー 〜教えて中埜せんせい〜」
 注:申し込みサイトはまだ公開されていません。m(_ _)m

 

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『エンジニアリング組織論への招待』×『マネージャーの問題地図』スペシャルトークセッションに参加してきました

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副題が「エンジニアリングで読み解く あなたの職場の問題地図」ということで「職場の問題」というお題にお二人が話していく感じをイメージして参加しました。それぞれの自己紹介から始まったこのイベントですが、まず広木さんと沢渡さんお二人のスタンスが完全に違っていておもしろかったです。職場の改善をコンサルタントとして外側から支援されて企業を改善されてきた沢渡さんの知見と相手に響く伝え方のレベルはさすが、広木さんは内側から当事者として、さらに企業はビジネスとしての成功(例えば競合に勝つ)を目指すという基本理念から、勝手な解釈ですが、変革ではなく当たり前の必要な進化として職場を変えていかれた方なのだなと。

f:id:DiscoveryCoach:20190123153037j:plain(聴きながら自分勝手に解釈しながら描いたメモ)

「不確実さを減らす」という話で、広木さんは「不確実性コーン」を用い、沢渡さんは「妖怪(もやもや)」というメタファを用いていらっしゃる点も両者の考え方の違い…というよりはこれはアプローチの違いを表していて、例えば広木さんは「効率的」という単語のもつ落とし穴に触れました。(以下私の解釈でのまとめ)「効率的」は意味は分かるし、上げた方が良いという一般的な共通認識があるが、実は「あいまい」であって、何をすると何が変わり、何に影響があるのかが分かっていないケースがある。つまり、「それは効率的ではない」という言葉は逃げることもできてしまう。実は広木さんのお話を直接お聞きするのは初めてなのですが(広木さんがやられているポッドキャストenfmはファンですw)、コミュニケーションは情報非対称性という話がすごくしっくり腹落ちしました。また、こちらも広木さんがおっしゃていた話ですが、エンジニアリングが進化の1つとして得られたモノという考え(だと理解)は物事を見る物差しが変わる感覚でした。エンジニアだから…とかいう話ではなくて、物事を早く処理して、大量に処理して、複雑なものをシンプルに捉えて…などそれぞれはこの言い方だと「普通」の話で進化だとすれば誰でもやるように(やれるように)なること(ちょっと語弊があるか…)だと。エンジニアは「あいまいなもの」をコンピューターというシンプルなものでしか動かないものに明文化して作り上げることで、それらの進化の能力を獲得していったという感じ。(ごめんなさい、本当に自分勝手な解釈です)

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(この図は拙いですがおサルからエンジニアに進化した感じを表したものですww)

これはすっごくしっくりきて、私自身がなんでファシリテーションをするようになったかの説明にもなるものでした。作り手と考え手の考えのズレを擦り合わせていく。自分は「日本語と日本語の翻訳」と言っていましたが、つまりは広木さんがおっしゃっていた「情報非対称性」の話なのだなと。そしてエンジニアリングが「進化」として捉えると、「木と木を擦り合わせて火を起こしてモノを焼く」ということが何かをするのに道具と道具を利用する。でも道具自体では何も起こらなくて、用途、目的があって初めてそれが「機能」するなぁと、これはプロダクトが作られて使われていくという感じに似ているなぁと、自分勝手な考えにもいきついて楽しい時間でした。

沢渡さんの「妖怪」は関係性への配慮、対話などにおける対立軸ではなく、問題と我々…にするやり方だなと。変化させられたくない、変わらない企業などを相手にされている方(個人的にめっちゃ共感しました…)だなぁと。

職場を改善する話は、企業の基本理念、利益を出すというか、その企業が掲げるビジョンでもミッションでも、達成しようとすれば必要な進化が行われる。それがたまたま決裁のスピードをあげることであり、それには権限委譲やペーパーレス、ITサービスの利用であるということで、判断基準が明確なのだなと。そこに集まっている人たちの行動理念も同様だとすれば、改善されるのだなと。結果として(個人的にはこれは因果関係なくたまたまだとおもうのですけど)今、働き方が改革と呼ばれるもので問題と言われているものが解決(もしくはそもそもが違うので「ない」)したのではないかなと勝手な妄想までいきました。これはちょうど、同じく「進化」という意味で「ティール組織」とも言われているソニックガーデンの倉貫さんが最近だされた「管理ゼロ成果は上がる」と同じなのかなと。下の図は倉貫さんの本を読んだ時の「変化」に対する考え方を自分なりに書いたものです。

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来週1/28にこの本のイベントもあるので、行きます!というか気づけばなんかファシリテーターするかもです!!詳細はこちら、そして会場はあの話題の「文喫」さんです!
「管理ゼロで成果はあがる 刊行記念!
 倉貫義人トークイベント in 文喫 六本木」
https://www.facebook.com/events/381759982371099/

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   申し込みはメール:roppongi@libroplus.co.jp
 件名:倉貫義人トークイベント予約
 本文:1月28日開催「倉貫義人トークイベント」申し込み
 氏名:●●●●
 電話番号:●●●●●●●●●●●

 

さて、話を戻しますが、イベント終わって翌日、知り合いとアプローチの違いについて話をしていたら、知人は「沢渡さんの本はよく買っていて、お客さんと話したり、自分が考える時のきっかけになる本だよね」と言っていました。外側からのコンサルトの働きかけ方は、きっかけを与えることで相手が考えるようになり、その先は相手の方々(内側の人たち)で進める必要があるのかもなと思いました。

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私は、お二人の話を職場の改善を「人の集まりとしての職場」を変化させていくというアプローチと、職場の改善を「企業の進化」という変容していくアプローチの違いと捉えて、いわゆるティール組織型は広木さんのおっしゃる「進化」の延長線上にあり、ティール組織になる!というのではなくて、進化の結果にティール型の組織形態があった…。という感じですごく納得しました。でも、もし根本が現状維持や横並びの意識出会ったとしたら、変化しずらくて、広木さんのお話を聞いてもこんな感じかなぁと書いた図がこちら↓↓↓↓

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とにかく、この書籍同士での対談は面白く、モデレーター(司会)の方は大変そうだ!と場づくり的には思いながら、楽しませていただきました。登壇者のお二人、場所の提供をしてくださったスマートニュース様、企画運営をしていただいた技術評論社の方々に感謝です。

 

当日のつぶやきはTwitterでつぶやきあったので、こちらで検索!

 #広木沢渡トークセッション

Code for Cat に触れた思い出

このブログはCode for Catのアドベントカレンダーの7日目です。

私のCode for Catとの出会いは2015年で、Code for Summit でファシリテーターとしてお手伝いしたことがきっかけです。

そこで初めてグラフィックレコーダーの方と共演しました。ファシテーションの一部にグラフィックレコードを組み込み進めさせていただき、どこでどう活用したいかを相談しながら進めさせてもらいました。Code for Catが「殺処分ゼロ」というある意味シリアスなテーマなので、課題に関わられている方と猫のかわいさに参加する方との想いを合わせる場にはグラフィックの力は大切で、重要な役割をもっていました。ファシリテーターとグラフィックレコーダーのコラボレーションであり、猫好きと猫のソーシャルな課題に向きあう方々とのコラボレーションでもありました。私にただ語り合うだけの場ではなく、本気な対話の場のファシテーションを体験させてくれた場でした。

以降も、ファシリテーターとして参画させていただく場面もあり、具体的でリアルに触れられるコミュニティです。さまざまな多様性と想い、これからも続く課題との場にまた近づいていきたいと思います。

インタビューされてみた

このブログは「インタビューしあう」というテーマのアドベントカレンダー 5日目です。

「インタビューしあう」の目的は「言語化する体験をして得た感覚を言語化してみる」です。

基本のやりかたが提案されているので、それに合わせてやってみました。

 *聞き手/話し手の立場が明確なインタビュー形式
 *インタビュー前後の感覚(気分、印象など)を投稿する
 ・人数:自由(2名以上推奨、一人でも可)
 ・時間:自由
 ・場所:オンラインでもオフラインでも可
 ・テーマ:自由(話したい・聞きたいテーマでも、カタルタやリフレクションカードでも、自作の漢字一文字カードでも可、ほかの投稿者とかぶってもOK)

 ・投稿内容:インタビューの中身ではなく前後の気分

今回は知り合いに協力してもらって、インタビューしてきました。(ここまでデジャビュ仕様ww)
そして、このインタビューしあうのアドベントカレンダーを続けて読まれた方は気づかれたかもしれないですが、前回私が書いた2日目は、その後の3日目を書いたnohdomiさんのインタビューした時の話の「インタビュアー」「インタビュイー(インタビューされる側)」という「対」になっていました。そして実は今日の5日目とnohdomiさんの6日目はまた「対」になっています。今回は私がインタビューされる側のお話です。

              • ここから-----------

もともとは自分がnohdomiさんをインタビューするために集まったので、ひとまず私がインタビューすることで終了だったのですが、私的には自分の話も聞いてもらいたいという気持ちになっていたので、「さぁ、次はどうする?」と次のきっかけを渡せば付き合ってくれるだろうなぁと思って声をかけました。が、普段仕事柄も相手の話を聞くことが多いので、自分が話すことは少なく、Beforeで書いたのは「うそをつかない」ということ。大学で芝居やっていたことや、コーチング、ファシリテーター、客先常駐などで鍛えられた「その場に合わせた姿勢、態度で過ごす」ことができてしまいそうなので、敢えて明言して見ました。しっかりとその言葉は縛りとなって、自分の回答の方向性をしっかりと持たせてくれました。「制約」のある話し合いかたもいいものだと思いました。そして、なにより先にインタビューさせてもらっている分、nohdomiさんとの心の距離は縮まっていて、素直に言葉が紡げたと思います。そのおかげで質問や内容を先回りせずに答えることができました。お金の話は極力自分の中では伝えないものとして考えていましたが、話すことで他の話題となんら変わりなく、お金の話をインタビューされていました。

          • ここまで--------------

インタビューはふしぎなもので、聞いてもらう側のいろんな意味での安心感があることがよくわかりました。もちろん、nohdomiさんと私との関係性の上での距離感が起因しているとは思いますが。

明日の6日目はnohdomiさんです。逆視点から見えたことなど、私の言葉もnohdomiさんの言葉として再現されることでしょうw

インタビューされてみた

このブログは「インタビューしあう」というテーマのアドベントカレンダー 5日目です。

「インタビューしあう」の目的は「言語化する体験をして得た感覚を言語化してみる」です。

基本のやりかたが提案されているので、それに合わせてやってみました。

 *聞き手/話し手の立場が明確なインタビュー形式
 *インタビュー前後の感覚(気分、印象など)を投稿する
 ・人数:自由(2名以上推奨、一人でも可)
 ・時間:自由
 ・場所:オンラインでもオフラインでも可
 ・テーマ:自由(話したい・聞きたいテーマでも、カタルタやリフレクションカードでも、自作の漢字一文字カードでも可、ほかの投稿者とかぶってもOK)

 ・投稿内容:インタビューの中身ではなく前後の気分

今回は知り合いに協力してもらって、インタビューしてきました。(ここまでデジャビュ仕様ww)
そして、このインタビューしあうのアドベントカレンダーを続けて読まれた方は気づかれたかもしれないですが、前回私が書いた2日目は、その後の3日目を書いたnohdomiさんのインタビューした時の話の「インタビュアー」「インタビュイー(インタビューされる側)」という「対」になっていました。そして実は今日の5日目とnohdomiさんの6日目はまた「対」になっています。今回は私がインタビューされる側のお話です。

              • ここから-----------

もともとは自分がnohdomiさんをインタビューするために集まったので、ひとまず私がインタビューすることで終了だったのですが、私的には自分の話も聞いてもらいたいという気持ちになっていたので、「さぁ、次はどうする?」と次のきっかけを渡せば付き合ってくれるだろうなぁと思って声をかけました。が、普段仕事柄も相手の話を聞くことが多いので、自分が話すことは少なく、Beforeで書いたのは「うそをつかない」ということ。大学で芝居やっていたことや、コーチング、ファシリテーター、客先常駐などで鍛えられた「その場に合わせた姿勢、態度で過ごす」ことができてしまいそうなので、敢えて明言して見ました。しっかりとその言葉は縛りとなって、自分の回答の方向性をしっかりと持たせてくれました。「制約」のある話し合いかたもいいものだと思いました。そして、なにより先にインタビューさせてもらっている分、nohdomiさんとの心の距離は縮まっていて、素直に言葉が紡げたと思います。そのおかげで質問や内容を先回りせずに答えることができました。お金の話は極力自分の中では伝えないものとして考えていましたが、話すことで他の話題となんら変わりなく、お金の話をインタビューされていました。

          • ここまで--------------

インタビューはふしぎなもので、聞いてもらう側のいろんな意味での安心感があることがよくわかりました。もちろん、nohdomiさんと私との関係性の上での距離感が起因しているとは思いますが。

明日の6日目はnohdomiさんです。逆視点から見えたことなど、私の言葉もnohdomiさんの言葉として再現されることでしょうw

本間正人先生の「研修講師塾」に参加してきました

2018年年明け初の研修を受けてきました。1月6日(土)に笑顔のコーチングや近著「生産性マネジャーの教科書」などの書籍、そして時々テレビにも出演されている本間正人先生の「研修講師塾」の受講です。

内容については、以前から参加されている方に聞いても「一度として同じ内容ものはなかった」ということで、ここで詳細に書いてもあまり意味はないと思うので、私が個人的に何を学んできたのかと、そこから考えたことなどを書いてみたいと思います。それでも「中身が気になる」という方に一つ言えるのは「期待したものが得られる」ということでしょう。つまりは何を求めて「研修講師塾」に足を運ぶのか…。それ自体が大事ということです。そして、個人的にはただ本間正人先生が受講生に教えるために「発言」として伝えてくれる内容だけを得るのではなく、その手法、所作も後で考えてみてほしいということと、この「塾」という形で出会う人たちとの交流を意識してほしいと思います。

ワークショップ・コンシェルジュとしての「オススメ」としては、何か人生の「節目」を感じている人はもちろんですが、「自分が何をするべきなのかわからない」という悩みを持つ人、「日々が流れていっている」と感じている、もしくはそれ自体には気づけていないかもしれなければ、何か得たいものはありますか?と聞かれて「特に不足はない」と考えた人にオススメする場です。

私が今回得たことは以下の3つ。言葉の使い方も本間先生の言葉ではなくて、私が受け取って自分なりにまとめたものになっています。
1.「自己紹介」という行為が場に与えるコトについての考察
2.「研修講師」についての考察
3.「グループ学習」についての考察

もちろん3つ以外にもありますが、長くなりそうな気がするので、今回は3つでw

1つ目の「自己紹介」についてですが、そもそも以前からワークショップや場における導入部という位置づけの「自己紹介」の大事さというか、内容については個人的に考えるところがあって、今回参加者30名近い方の自己紹介を聞いてある程度、考えをまとめることができました。

場を持つ人にとって参加者の「期待」というものは、導入時である程度分かっている方が良いと感じているのではないでしょうか?今回の塾でも最初に自分の紹介とこの塾に参加した「目的」を語ってもらう形で始まりました。期待値コントロールという説明を使う人もいらっしゃいますが、この場で得られるものと期待との差を先に明確にすることで、場に集中してもらえるようにするという意味合いもありますが、今回の塾では「期待で構成される」場となっていました。この手法ができる人はかなり限られていると思うので、オススメはしませんが、経験値が高い人とコーチング熟達者は、もしかしたらできるのかもしれない…というのが私の今の段階の考えです。その話はまたいずれ…。

さて、実は私は自己紹介は苦手です。ファシリテーターしているのに何をいったい言っているのだ…と思われるかもしれませんが、基本「人見知り」です。そして、いろいろやっているから…というのを言い訳にして「何かをしている人」という明確なことを伝えられない自分がいます。なので、大概が誰かが話している内容を模して話します。今回の場でも私の先に何人もの人が自己紹介と目的を結びつけて話しているスタイルが基本になっていきましたが、そこで「自己紹介は場に影響を与えている」ということに気づきました。積み重なっていくもの、ブラッシュアップされていくもの、いろんな面で各自が受けとって、消化していく感覚です。が、それとは別にすでに「自分の伝え方」が出来上がっている方もいました。これは明確に「自分」をどう表すのか知っているという意味や、「伝え方」になっていう意味でもすごいとも思いました。その一方で、「この今の場で何を伝えるコトが自己紹介になるのだろう?」という疑問も沸きました。実は自己紹介に対して本間先生がフィードバックを返していて、その風景を見ていてその疑問が思い浮かびました。

その場をどういう場にしたいか…。これは場づくりをする方にとっては大事な1つの「問い」でしょう。私も特に参加者同士が対話をする場の場合、参加者同士がどういう関係性になっているのがよいのか…意識することがあります。

つまり自己紹介には、関係性を作る意味では場に対して自分に興味をもってもらう、知ってもらうということであり、自身に対しては、場に対して自分がどの立場でいようとしているかを伝え、自分が意識して臨むようになるということ、目的を話すことで自分のフォーカスする部分を明確にすること、など大事な要素が含まれていると思えたのでした。本間先生は特に「目的」の部分と「相手に伝わる紹介になっているか」にフィードバックされている様な気もしました。そしてもう一つ、冒頭の方で行われる自己紹介は講師とのその人とのファーストコンタクトでもあるので、そこで講師との関係性も構築されるというのは感じました。自己紹介という行為のデザインで「場」が形作られることもある…。学びは勝手におきるとして、私はここが印象強く学びになりました。

2つ目の「研修講師」についてですが、これは主に参加されていた講師の方から得させてもらったというところが大きいです。まず私の前に自己紹介された方の立ち姿が本当に綺麗でした…。私が次に話すために横にいたので、横から見れたのがよかったのですが、立ち姿も見る人に影響を与えるものだなと思いました。そして声の出し方も凛としていました。他にはプレゼンをする時の「ゆとり」と所作の違い…。ホワイトボードの使い方にも現れていて、教員の方と講師業の方のプレゼンを見せてもらったのは学ぶところ満載でした。これはライトニングトークスで定着してしまった早口と様相で見せるのが身についていた自分にとっては違いがまさに出ていました。自分に足りないのは「自信」であるとも思えましたが…。「プレゼン」「伝え方」というものにもっとフォーカスしていこうと思いました。

それから、少し文脈が違ってしまいますが、今回の流れで私はグループで講師養成というテーマを考える時間があって、そこで「講師」について改めて考えました。講師を養成するということを考えていくと、自分がどういう講師が「良い」と思っているかというのが浮き彫りになりました。そして「講師」は「個人」としての学びと経験と背景によって出来上がっていて、それを活かすのがうれしいことなのだなと感じました。目指す元となる講師の「ism」的な哲学と、講師なる受講者の特性というか個性が発揮される…そんな養成になると良いのだなと。人と人とのオフライン気味な話なので、スケールしづらいなとは感じましたが、そのグループで考えた出したものはスケールしそうな気もしたので、それはまたいつか日の目をみる日がくることを…w

3つ目はその「グループ」での「学習」ですが、これは2つの面で語りたいことがあって、1つは私がやっぱりファシリテーター気質なのだということと、本当にグループのメンバー全員で考えるという場はどうすればよいのだろうというところです。円坐やエンカウンター的な感じもしましたが、この塾でのグループワークでは特にやり方が明示されませんでした。それは参加者に委ねてくれているということもありますが、多様性が高い場においては「カオス上等!」なのだなと。最初に勇気を持って話し始めてくれた方にも感謝だし、今回の自己紹介のやり方影響や本間先生の場所へきているという場への安心感も必要だなと思いながら、ファシリテーションの役割を自分に持とうとするところが「楽」をしてしまっていたなという反省。自己を主張するということが「大変」ということを言い訳にしている自分に気づいたところもあり、またプレゼンを担当することになって、本間先生に指摘された「そんな顔で前に出てこない」という言葉で「苦手」と「弱さを演出している自分」に気付かされました…。
あ、話題が暗くなってしまいましたが、2つ目は、とはいえ隠れファシリテーターとしてファシリテーション・グラフィックという見える化をして「傾聴」していて、時間との戦いになりそうなところでピボットさせるところを見つけて、めずらしく「ぐいっ」と自分の考えをねじ込むということもして、説得と納得を意識した場になっていたなと思えたことはグループ学習での1つのプロセスとしてできそうだと思えたというプラスのことを語りたかったのでした。

今回、何が行われたかについては書かないのに、得たことを書いたので、参加していない人にとっては「???」となったことと思いますが、私の学びの「ふりかえり」としては良いアウトプットになりました。自己満足w

最後に、私が参加した「今回の」本間正人先生の「講師研修塾」について端的に伝えるとしたら「自己を見つけて(見つめて)、伝えるを学ぶ場」という感じです。

もちろん、宿題のように「今後を考える」きっかけにもなりますw

塾の場である意味全てを使って見せてくれた本間正人先生とサポートされていた方々、そしてこの塾への参加のきっかけをくれた本間直人さん、場でご一緒していただいた方々に感謝します。2018年、幸先のよいスタートをきることができました。