CEDEC 2015でパネルディスカッションのファシリテーターをしてきました

2015年08月26日、「CEDEC 2015」のパネルディスカッション「最高のゲームを目指すチームを支える原動力とは?」にファシリテーターとして登壇してきました。

このパネルディスカッションは、参加者の意思表示ができる形でセッションデザインしました。

パネラーの方に話してもらうテーマを出して、そのテーマを問いとした話の方向性を2択、用意する。

参加者は聴きたい方向を選択し、多数決で多い方向からパネラーには話をスタートしてもらいました。

これは実は「参加者が聴きたい話を選択させる」という要素をメインにしているわけではなく、参加者が話を聴く前に「テーマを自分事として考える」ことが起こることを意図しています。※参加者には「聴きたい話を選べます」と説明しましたが。( ̄▽ ̄;)

特にパネルディスカッションは話の方向性が一本道になりにくい性質があると捉えていました。つまりは参加者が意図する思考道順にならない可能性が高いなと。

その時にただ聴くだけになると、言い方は悪いですが、「振り回されてしまう」可能性があります。もちろん、それに対してホワイトボードに可視化したり、それ様の資料を表示できれば大丈夫かもしれませんが、今回は参加者の傾向(例:エンジニアなのかマネージャーなのか等)によって話す内容も調整していきたいとおっしゃってくださるパネラーの方々でしたので、資料は用意しませんでした。

そこで、一瞬だとしても、または選択した内容が多数決的に少数派で話にありつけないかもしれないとしても、参加者が自分の思いを物差しにしてパネラーの話に耳を傾けることができ、パネラーの話から自分事を持ち帰りやすくなるのではないかと考えました。推測なので間違っているかもしれませんが。(笑)

講演を聴くときも同じなのですが、自分事にすることは大切で、私の場合それは聴き終ってから整理し直すよりも、聴く前に意識していると聴き方が変わったという体験からきています。

ファシリテーターの場の作り方は、現象と見える行動と、その裏側に無意識に働いている要素も想像することも大事かもしれないと、今回のパネルディスカッションをファシリテートさせてもらって考えることができました。

この機会を与えてくれた田口さんと今給黎さんに感謝。そしてこんな変わったやり方のパネルディスカッションにお付き合いいただいたパネラーの田中さん、小林さん、山崎さん、そしてある意味4人目のパネラーだった参加者の方にも感謝します。

ありがとうございました!