レポ『「人が変わる瞬間」ワールドカフェ』。とクチコミの力

DiscoveryCoach2009-08-06

「変化」というものを見つめなおした2時間でした。
不思議なことで自分の中で言いたかった一言が、
「日本は変化しないで止まっていてもOKな世界」。
画像はワールドカフェで自分で書いた絵です。

その時は「変化しないこと」への否定的な気持の言葉でしたが、
家に持ち帰り自分の貼るノートを見直しながら考えると肯定的な
側面もあるのかもしれないと思えました。



そんな結論から書きましたが、今回参加したのは
アジア・プロアクティブ・パートナーズさん(以下APP)が主催の
人が変わる瞬間」ワールドカフェ。
別のコミュニティで知り合った方がコーディネーターをされるということで
参加してきました。


ゲストはNPO法人テラ・ルネッサンス理事長の鬼丸昌也さん。
事前に著書:『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した』を
読んで行ったのですが、お話もその本の内容がメインというよりも、
本に書いてあることが鬼丸さんのすべてなんだなぁと逆に思いました。
本よりも鬼丸さんの口から語られることに意味も、重みもある。そんな時間でした。
鬼丸さんの話し方も非常に勉強になるものでした。
ちなみに内容はNPO法人テラ・ルネッサンスの活動について「地雷原の話」と
「元子ども兵社会復帰センター」がでましたが、詳細はうまく書けないので、
WEBと本を参照ください。


ワールドカフェではテーマを3つから現場のみんなで選んで、
「変化を促進するもの、変化を停滞されるもの」(正確じゃないかも。)。


3セッションのワールドカフェで、最初のテーブルでは珍しく緊張して、
お見合いになってしまい、バックグランドが見えない状態だととっかかりが
難しいという基本的なことを再認識しました。
それでも、やはり「変化」に対して興味を持って集まっている人たちなので、
キーワードが出始めると、発言が多くなり、ダイアログのすごさも感じました。


話の内容自体は、変化を停滞させるものについての発言が多目でしたが、
その停滞させるものでさえ、促進させるものに転換できるかもしれない。
そんな方向に行ってところで、1セッション目終了。
2セッション目は、私がテーブルに残ったので、自分の説明から入って
他のテーブルで起こったことを吸収する形でスタート。


この時に、テーブルに残った人の受け取りかた次第で次のセッションの
基本が構成される面白さと怖さを感じました。また各テーブルで起きた
話の違いが楽しくて、他のテーブルでは促進の内容、つまりポジティブな
話が多くなっていたり、「変化」そのものの話になっていたりと、
共有の面白さを実感しました。


3セッション目は、その対話のマッシュアップが起こっている場への
潜入ということで、これまた「違い」が面白く、そこでは、
本来生物的に「変化」(進化に近い?)がないと生きていけないから
変わっていくことが普通であるという論が出来上がっていました。
そこで、最初に書いた「変化しないで止まっていてもOKな世界」と
いうフレーズが頭に浮かんだのでした。

ワールドカフェの終りに、今回のコーディネータである堀井香織さんが
「人は変わる」ということについて、短い時間でしたがワークを行い、
自分なりには、「手放す」ことと「自分の為にやりたいこと」を
なんとなく意識することができました。


いつものことですが、なんとなくで参加したイベントで、しっかり今の
自分に関係することを得られるというラッキーな時間でした。
APPのスタッフの方々、またダイアログしていただいた方々、
鬼丸さん、香織さんに感謝です。


最後に帰り道またまたいろいろ考えながら帰りましたが、思ったのは、
鬼丸さんの本にもあった「クチコミ」に関することで、
ネット上の「クチコミ」も確かに「クチコミ」なんですが、
どうしてもある程度元から興味のある事柄を検索した結果広がっていくイメージがあって、
興味の外のことが昔よりも伝わりづらい時代なんじゃないかなと。
人から人に対面で広がっていく「クチコミ」の力。
知らないことを知ることのできる「クチコミ」の力。
そんな力も信じて、自分の気持ちを発信したい。そう思った夜でした。


&その鬼丸さんの本にあった工夫を今回の日記には施してあります。
というわけで、知った時に何ができるかはここをクリック。

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