DevLOVE.HangarFlight - Spring Bomb -

土曜日にハンガーフライトをやってきました。

◆ハンガーフライトとは◆
かつて、飛行機乗りにとって、空が危険だった頃。 飛行機乗りたちは、自分たちの体験を飛び立つ前の格納庫(ハンガー)で語り合うことで、未知なる空を知ろうとした。


今回も魅力的なマルチセッションでした。自分たちの体験を講演という形で話してくれる人がいて、参加者の方々の対話によるふりかえりも企画されていました。詳細はこちら:DevLOVE公式サイト
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そんな中、今回自分が担当したのは、50分の長い休憩時間を利用したスペシャルセッション。3.11という日のことを自分の物語で語り、3.11からの自分に向き合う時間帯を対話を用いて行うというもの。企画者は@kohseiさん、@yattomさん、整備士*1は@take3000さん。
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私の役目はCo-facilitatorとして、場を整えること。実は企画段階の事前打ち合わせには参加せず、概要だけを事前共有してもらい、その場でできることを企画者の想いを観ながら、参加者に「対する」という少し挑戦的なことをしてみました。

『手放す「執着」もなく、ただそこにあるものに場を提供する。』

すごく刺激的な体験をしました。


その場で意識したのはいろんな意味での「停滞」。

今回は、各自の情報の出力方法はグループに委ねられるカタチになったので、付箋で書き出すグループ、マインドマップでまとめながら話すグループ、画用紙に書き出すグループ。すごいのは、自然に方法は決まって行くということ。自分の作る場は、丁寧さも大事にしていますが、もしかしたら縛りでもあるのかもしれないと想いました。

ファシリテーターがいなくても、人は話し合える。」では、なぜダイアログファシリテーターが要るのか。ここをきちんと100文字程度で伝えられるようになりたいです。

というわけで、Co-Facilitatorとして行ったコトは、場所としての特性の把握。参加者の状態、特に目の感じと座り方などの、傾聴の「状態」を意識しました。理由は、語る内容が明確に提示されているので、話し手よりも聴き手の状態が場作りに影響すると考えたからです。なので、具体的には座る距離を近くすること、聴き手に「停滞」が起きないように声がけしました。
よかったのか悪かったのかは実は判断できませんが、付箋に書き出す作業は個人ワークになるので、制限なしで複数出す場合にはなかなか対話が始まらなかったり、マインドマップなど書き取るヒトが凄すぎると任せっきりになってしまって聴き手の停滞が起きているとなんとなく感じました。誰かがやってくれるから、安心して聴ける面もあるし、自分で留める意識がないから、聴き流せるという面もあります。ダイアログでの傾聴については、もう少し考察したいですね。

ストーリーテリングのあるダイアログの最後は、グループ間での共有。

書き出したものを利用してのプレゼン方式で行われました。グループの数が多かったので、2つの場所に別れてという話しだったので、座ってる場所から離れて、通路の端とはしでお互いの発表に影響がない距離でやりましょうと提案。ファシリテーターが複数存在感している場合は、場を完全に分けることも変化を起こしてよいと思います。そう考えると、自分のダイアログの場の作り方は、普段の話し合いよりも、変化を投入することで、場を作っていると再認識できました。


整備士の@take3000さんにお褒めの言葉もいただきつつ、個人的な反省はありつつ、無事にやり遂げられました。
後は、最後の渾身会は後半部分を撤収までを担当しましたが、いつも参加者の方々に手伝っていただいて感謝です。


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【告知】【社内で対話の場を作る為のワークショップ】
 日時:2011年06月10日(金)19時半〜22時
 場所:株式会社ジー・ブーン 会議室(JR秋葉原駅)
 内容:社内という環境でダイアログの場作りをファシリテーションの立場でお話します。
    座学とワークショップでみなさんに体感していただきます。
 詳細&申込:http://kokucheese.com/event/index/11394/

*1:ハンガーフライトなので、各部屋は「格納庫」と呼び、コーディネーターは「整備士」と呼ばれます。