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2011年のキーワード Vol.2『転職活動』

今年は「働き方」と向き合った一年でした。そんな中、自分自身の転職活動の受け方、考え方も変化していきました。今回はその「転職活動」について思っていることをかなり個人的な視点で書きたいと思います。

転職は、相手の会社に選んでもらうこと。いかに相手の選出条件に沿った人物になれるかがポイント。

これは、つい最近まで私がとっていた行動から考えた転職観です。なぜ今の会社から移るかという根本から外れて、別の企業に属するコトが目的になっていて、しかもこの状態は私にとって無意識に近く、採用担当の方の言葉や態度から何を欲しているかを読み取ろうとし、その欲している言葉を私が言えるかという潜水艦ゲームのように自分の中でなっていました。そんな自分が今は「自分がやりたいこと、なりたい自分であるために働き、そしてそれが仕事になっている」そんな世界もあるって思えています。

考え方にシフトが起きた一番の原因は、SonicGardenさんという会社の面談を受けたコトです。この会社の採用制度は今まで受けてきた転職面談とは違い、まずは社員の紹介(責任)をもって始めてエントリーできるというもの。紹介する社員の方は責任を持って採用する人の面倒をみる。また面談も単に選ぶ(採用)ためだけではなく、共に働く人の関係になるためのお互いを知る時間だと感じました。

面談を受けたきっかけも、この会社でファシリテーターを募集しているとつぶやきを目にして、自分がやりたいと思っている働き方ができる!?という想いと、自分が社外で活動している中で知った会社であるという自分主導でのことでした。

面談は二週間に一度朝の1時間程度のディスカッション形式。それを紹介者である社員の方とおこなっていきます。(このやり方自体は紹介者の社員さんごとに違うかもしれません)

私も社員の方に紹介者になっていただき面談を受けました。まずは会社側の考える「ファシリテーター」について説明を受けました。これはサイトに掲載されている募集職種の内容に近く、役割的な部分の説明でした。

そこからは、企業側が望む人物像を聴いて、そこに自分が近いことを話してみる。という思考で待ち構えていたら、なんの前提もなく聞かれました。「高柳さんは何がしたいんですか?高柳さんの目指す将来の方向とSonicGardenが進む方向が同じなら一緒に進みましょう。違っていたら違っていたで、応援することもありますし」と。。。

「やりたいコトをやるために会社に入る」という当たり前のことを言われたという話ではあったのですが、自分の中で今までの転職対応方法規範からはずれ、突き放されたような感覚にさえ陥りました。自分のできるコトと、やってきたコト、これが相手の企業の欲しい人材に当てはまっているか。そういう面談に慣れてきていて、そのやり方が私にとっては当たり前でしたし、効率的で合理的なひとつの採用の仕方とも認識はしていました。もちろん、会社側の採用に対する考え方自体に違いがあることで前提が違うという点も認識していますが。

その日から3回行われた面談では、その募集職種についての条件や私に対しての要望はいっさい述べられませんでした。 ただただ私のやりたいコトをビジネスとして捉え、ある意味ブランディングを面談者と行っていく感覚。そこでも雇われることに慣れていた自分が浮き彫りになります。ビジネスの試算をするのに、コストベースで見積もれても、そこに自分の給料が抜けている。例えばそんな感じでした。そして、自分のやりたいコトに向き合った濃い時間を得て3回目の時に採用面談中には言ったことのない言葉を私は口にしました。今の自分のやりたいコトはSonicGardenさんの未来の方向にはないかもしれませんと。。。

この面談で気付いた大事なことは、私自身が無意識なレベルまで「雇われるコト」に慣れてしまっていたこと。。。社員さんにもその「雇われる感覚が当たり前だったコト」を話せてもらいました。その時に初めて社員さんから私への要望を伝えてくれました。いろんなコトを棚に上げて言いますが、対等な位置(個人的なマインド的な位置ですよw)になれた気がしました。。。

そう思えた時に、今年関わった転職の面談でも、自分がどう関わりたいかを実は伝えるようになっていたことに気付きました。漠然とではありましたが、どんな働き方をしたいか、自分がやりたいと思っているファシリテーションをどう活かすか、企業のためにだけではなくて企業と共に自分が自分であるためにどう働きたいかを話していたなと。でもこれは、内定をいただいた会社さんと内定後に条件確認という名目で時間をいただいて話していたということから、選んでいただくまでは話しにくい内容と考えていたと今は思います。

そして、その企業でその働き方に辿り着くまでの道のりが想像しきれなくてもやもやしたままに時間が過ぎてふんぎりがつかずにお別れと。。はなはだ面談側には面倒くさい男だったと思います。話に付き合っていただいたことに感謝とです。

企業の採用側からすれば、希望者全てと同じように多くの時間をとるのは難しいでしょうし、決められた期間内に決めた人数に近い人数を採用することが大切だとは思いますが、いろんな行う採用方法のひとつに、スパンの長い(究極はほぼ恒久)ゆるいつながりをもって関係性を築き、時には採用担当だけでなく社員の人とダイアログする時間もとり、会社を居場所にするようなのがあってもよいかと思います。ソーシャルメディアを活用したつながりを活かす採用や、企業内コワーキングという働く場所の共有ができる土台があれば、よりそういう採用がやり易いと感じています。

就職活動というマッチングは双方向。当たるも八卦当たらぬも八卦は少なからずありますが、すこしでもいい感じの働き方に出会えますように。。。