ファシリテーターに活きている役者の経験

ファシリテーターに活きているなと思う私の身につけた事の中に、演劇の役者というものがあります。実は大学生の頃に演劇のサークルに入っていたことかあり、演技の勉強をしたことがあります。大根役者だったのでお芝居の道は進みませんでしたが、そこでの学びは活きていると思います。今回はそんな中で2つの練習を紹介します。

 

演技の勉強で役立つとすると、事前に考えたセッションをシナリオ通りに演じれることかな...と思われるかもしれません。実はそこではなくて、役者の練習法に役立つものがあるんです。私が習ったもののひとつに「感情と表情を直結させる」という練習があり、喜怒哀楽が伝わりやすくすることを学びました。悲しい時に悲しい表情。嬉しいときに嬉しい表情。シンプルなんですけど、人と接する役割の時にあんまり分かりにくい、受け取りにくい見え方だと、受けとる側も困りそうかなと。この練習には効果としてはもっと深い部分があるのですが、それはまた演劇論を話すことがあれば...。(笑)これが私にとって活きていると感じるのは、私の場合は感情と演技を分離させすぎると大根役者になるという点からくるんですけどね。( ̄▽ ̄;)

 

もう1つ活きているのは、普通ですが台本読みですね。このセリフはどのシーンでどの感状だからこう話す...と考えて言葉にする。観客にどう受け取って貰いたいかを考える。もちろん受け手は自由に受け止めるんですけど、台本の真意を伝えるために練習します。それから、日常ではあんまり会話で必要な言葉しか発していないですし、ファシリテーターをやってみて話すことはあっても、セリフ、というよりは単に伝えたいことを「言葉で発する」(ここには表情や体の動きまもいずれ加わりますが)にフォーカスする時間は台本読みなどでしかないのかなと。ま、独りっ子の私はいっぱいありましたけど(笑)。

 

いや、そうはいっても役者さんの練習の場には行けないしと思うかもしれませんが、最近は知り合いのファシリテーターやコーチがインプロという役者の学びを体験できる場を設けています。大学の頃の役者な知り合いも表現力を上げるための講座を作っています。ここに書いたやり方いがいにも、ファシリテーターに活きるものは多くあると思いますので、興味か出たら、そんな場を探してみてはどうでしょうか?もちろん、相談にも乗りますので。

※あ、大学の頃の劇研の方からのいろんなツッコミは優しくお願いします。( ̄▽ ̄;)

 

【あとがき】

昔、私が中学生の現国の授業で朗読がありましたが、そこで一度だけ、本気で感情を込めて読みきったことがあります。その時に聞き手が自分の言葉に集中して読みきった後に完全な静寂が訪れて、後に全員大爆笑!という体験かありまして、ノートにいたずら書きしてる奴も、女子にちょっかい出してる奴も、早弁してる奴も、「俺の声を聞け!!」的にやったのを覚えてます。言葉を発することには力がある。そんな体験があるのでより伝え方を活かす役者に憧れたのだろうな。