【ブックレビュー】『他人の思考の9割は変えられる』

ご本人にお会いしての購入でした。w

他人の思考の9割は変えられる (マイナビ新書)

他人の思考の9割は変えられる (マイナビ新書)

 

本のタイトルから「他人の思考を変える」のか…。と受けとってしまうかもしれませんが、誘導とか洗脳という話ではなくて、「帯」の裏に書いてありますが、例えば「環境を変えれば思考のクセが変わる」というような、他人に影響を与えることが中心に書かれています。

タイトルにある「9割」の他人に有効化についてはちょっと本を読んでもわからなかったですが…。(笑)

ちなみにこの本においては「他人」とは「部下」を対象にしていることが多いことと、読者のターゲットがリーダーシップを発揮する人…、というか環境に対して変化させたり、提案できる影響力を持っている人になっている気がしますので、企業組織的な方にはお薦めで、もっと漠然とした「コミュニティ」というところの方は自分事に変換して学ぶ必要があることは書いておきます。

考え方や、実際の行動やワークでは「他人」が含まれることがあるので、今までと違うやり方になる場合などには「他人」になぜそういうやり方をするのかを「腹落ち」させる必要があるな…とも思いました。本にあることを「試す」のは自分でやるしかないのですが、「他人を含む環境に何かを始める」ことは難しいこととも言えますので…。このあたりは恐らくですが、それぞれの考え方、やり方の勉強会や研修が存在しているのかもしれませんね。なければ自分で勉強会やってみるとか…。著者を巻き込んだ読書会や勉強会は行われるみたいなので、フェイスブックで著者を追っかけてみるとか、ネットで「著者 勉強会」で検索してみるのもいいかもですね。

私自身は企業で研修を担当する立場なので、ある部分ではこの本に書かれていることを実践していたりもして、自分のやっていることに意味付けすることができた気もします。そう言う意味では研修担当者にもお勧めですね。

私は多くのことを社外の集まりで学んだ経験があるので「社外勉強会の熱を社内勉強会・研修で再現する」というテーマで今の教育という仕事をしています。その意味では狙っているところは似ていると思いました。私の場合は「コミュニティ」という視点を持つことで「他人」との関係性を「共に居る人」にするという感じやっています。そしてなるべく「個人」として扱うことと、研修担当という立場をから、「第三者」としての関わり方を大事にするようにしています。

本は文庫サイズで通勤電車でも扱いやすく、難しい言い回しはなくて、事例をストーリーで展開しているので、読みやすいと思いました。もちろん、考え方やワークを理解したり、やってみようと思うと、ただ読むだけでなくて、ノートにポイントを書き出してやってみたりする必要はありそうです。