本間正人先生の「研修講師塾」に参加してきました

2018年年明け初の研修を受けてきました。1月6日(土)に笑顔のコーチングや近著「生産性マネジャーの教科書」などの書籍、そして時々テレビにも出演されている本間正人先生の「研修講師塾」の受講です。

内容については、以前から参加されている方に聞いても「一度として同じ内容ものはなかった」ということで、ここで詳細に書いてもあまり意味はないと思うので、私が個人的に何を学んできたのかと、そこから考えたことなどを書いてみたいと思います。それでも「中身が気になる」という方に一つ言えるのは「期待したものが得られる」ということでしょう。つまりは何を求めて「研修講師塾」に足を運ぶのか…。それ自体が大事ということです。そして、個人的にはただ本間正人先生が受講生に教えるために「発言」として伝えてくれる内容だけを得るのではなく、その手法、所作も後で考えてみてほしいということと、この「塾」という形で出会う人たちとの交流を意識してほしいと思います。

ワークショップ・コンシェルジュとしての「オススメ」としては、何か人生の「節目」を感じている人はもちろんですが、「自分が何をするべきなのかわからない」という悩みを持つ人、「日々が流れていっている」と感じている、もしくはそれ自体には気づけていないかもしれなければ、何か得たいものはありますか?と聞かれて「特に不足はない」と考えた人にオススメする場です。

私が今回得たことは以下の3つ。言葉の使い方も本間先生の言葉ではなくて、私が受け取って自分なりにまとめたものになっています。
1.「自己紹介」という行為が場に与えるコトについての考察
2.「研修講師」についての考察
3.「グループ学習」についての考察

もちろん3つ以外にもありますが、長くなりそうな気がするので、今回は3つでw

1つ目の「自己紹介」についてですが、そもそも以前からワークショップや場における導入部という位置づけの「自己紹介」の大事さというか、内容については個人的に考えるところがあって、今回参加者30名近い方の自己紹介を聞いてある程度、考えをまとめることができました。

場を持つ人にとって参加者の「期待」というものは、導入時である程度分かっている方が良いと感じているのではないでしょうか?今回の塾でも最初に自分の紹介とこの塾に参加した「目的」を語ってもらう形で始まりました。期待値コントロールという説明を使う人もいらっしゃいますが、この場で得られるものと期待との差を先に明確にすることで、場に集中してもらえるようにするという意味合いもありますが、今回の塾では「期待で構成される」場となっていました。この手法ができる人はかなり限られていると思うので、オススメはしませんが、経験値が高い人とコーチング熟達者は、もしかしたらできるのかもしれない…というのが私の今の段階の考えです。その話はまたいずれ…。

さて、実は私は自己紹介は苦手です。ファシリテーターしているのに何をいったい言っているのだ…と思われるかもしれませんが、基本「人見知り」です。そして、いろいろやっているから…というのを言い訳にして「何かをしている人」という明確なことを伝えられない自分がいます。なので、大概が誰かが話している内容を模して話します。今回の場でも私の先に何人もの人が自己紹介と目的を結びつけて話しているスタイルが基本になっていきましたが、そこで「自己紹介は場に影響を与えている」ということに気づきました。積み重なっていくもの、ブラッシュアップされていくもの、いろんな面で各自が受けとって、消化していく感覚です。が、それとは別にすでに「自分の伝え方」が出来上がっている方もいました。これは明確に「自分」をどう表すのか知っているという意味や、「伝え方」になっていう意味でもすごいとも思いました。その一方で、「この今の場で何を伝えるコトが自己紹介になるのだろう?」という疑問も沸きました。実は自己紹介に対して本間先生がフィードバックを返していて、その風景を見ていてその疑問が思い浮かびました。

その場をどういう場にしたいか…。これは場づくりをする方にとっては大事な1つの「問い」でしょう。私も特に参加者同士が対話をする場の場合、参加者同士がどういう関係性になっているのがよいのか…意識することがあります。

つまり自己紹介には、関係性を作る意味では場に対して自分に興味をもってもらう、知ってもらうということであり、自身に対しては、場に対して自分がどの立場でいようとしているかを伝え、自分が意識して臨むようになるということ、目的を話すことで自分のフォーカスする部分を明確にすること、など大事な要素が含まれていると思えたのでした。本間先生は特に「目的」の部分と「相手に伝わる紹介になっているか」にフィードバックされている様な気もしました。そしてもう一つ、冒頭の方で行われる自己紹介は講師とのその人とのファーストコンタクトでもあるので、そこで講師との関係性も構築されるというのは感じました。自己紹介という行為のデザインで「場」が形作られることもある…。学びは勝手におきるとして、私はここが印象強く学びになりました。

2つ目の「研修講師」についてですが、これは主に参加されていた講師の方から得させてもらったというところが大きいです。まず私の前に自己紹介された方の立ち姿が本当に綺麗でした…。私が次に話すために横にいたので、横から見れたのがよかったのですが、立ち姿も見る人に影響を与えるものだなと思いました。そして声の出し方も凛としていました。他にはプレゼンをする時の「ゆとり」と所作の違い…。ホワイトボードの使い方にも現れていて、教員の方と講師業の方のプレゼンを見せてもらったのは学ぶところ満載でした。これはライトニングトークスで定着してしまった早口と様相で見せるのが身についていた自分にとっては違いがまさに出ていました。自分に足りないのは「自信」であるとも思えましたが…。「プレゼン」「伝え方」というものにもっとフォーカスしていこうと思いました。

それから、少し文脈が違ってしまいますが、今回の流れで私はグループで講師養成というテーマを考える時間があって、そこで「講師」について改めて考えました。講師を養成するということを考えていくと、自分がどういう講師が「良い」と思っているかというのが浮き彫りになりました。そして「講師」は「個人」としての学びと経験と背景によって出来上がっていて、それを活かすのがうれしいことなのだなと感じました。目指す元となる講師の「ism」的な哲学と、講師なる受講者の特性というか個性が発揮される…そんな養成になると良いのだなと。人と人とのオフライン気味な話なので、スケールしづらいなとは感じましたが、そのグループで考えた出したものはスケールしそうな気もしたので、それはまたいつか日の目をみる日がくることを…w

3つ目はその「グループ」での「学習」ですが、これは2つの面で語りたいことがあって、1つは私がやっぱりファシリテーター気質なのだということと、本当にグループのメンバー全員で考えるという場はどうすればよいのだろうというところです。円坐やエンカウンター的な感じもしましたが、この塾でのグループワークでは特にやり方が明示されませんでした。それは参加者に委ねてくれているということもありますが、多様性が高い場においては「カオス上等!」なのだなと。最初に勇気を持って話し始めてくれた方にも感謝だし、今回の自己紹介のやり方影響や本間先生の場所へきているという場への安心感も必要だなと思いながら、ファシリテーションの役割を自分に持とうとするところが「楽」をしてしまっていたなという反省。自己を主張するということが「大変」ということを言い訳にしている自分に気づいたところもあり、またプレゼンを担当することになって、本間先生に指摘された「そんな顔で前に出てこない」という言葉で「苦手」と「弱さを演出している自分」に気付かされました…。
あ、話題が暗くなってしまいましたが、2つ目は、とはいえ隠れファシリテーターとしてファシリテーション・グラフィックという見える化をして「傾聴」していて、時間との戦いになりそうなところでピボットさせるところを見つけて、めずらしく「ぐいっ」と自分の考えをねじ込むということもして、説得と納得を意識した場になっていたなと思えたことはグループ学習での1つのプロセスとしてできそうだと思えたというプラスのことを語りたかったのでした。

今回、何が行われたかについては書かないのに、得たことを書いたので、参加していない人にとっては「???」となったことと思いますが、私の学びの「ふりかえり」としては良いアウトプットになりました。自己満足w

最後に、私が参加した「今回の」本間正人先生の「講師研修塾」について端的に伝えるとしたら「自己を見つけて(見つめて)、伝えるを学ぶ場」という感じです。

もちろん、宿題のように「今後を考える」きっかけにもなりますw

塾の場である意味全てを使って見せてくれた本間正人先生とサポートされていた方々、そしてこの塾への参加のきっかけをくれた本間直人さん、場でご一緒していただいた方々に感謝します。2018年、幸先のよいスタートをきることができました。