【○○のファシリテーション】Vol.01 ふりかえりのファシリテーション その3「関係性」

ふりかえりの時間内でファシリテーターの意識しておくと良いたことのひとつが参加者の関係性になります。

企業でふりかえりのファシリテーターを担当する場合、向き合うのはイベントなどの初対面通しではなくて過去と未来を持つチームといった集まりと考えます。

これはふりかえりに限った場合ではないですが、参加者で関係性を改めて言葉にして再確認してもらうのは大切なことだと考えますので、最初のふりかえりの時に、ファシリテーターが把握したいということもあるので、自己紹介や他己紹介、またはこのふりかえりの時間における各自が考えている役割や、他の人に期待する事なども共有しあうと良いかもしれません。

ふりかえりは過去だけを扱っているのではないので、参加者の未来に繋がりる関係性にも携わっているということを意識してみましょう。

英語学習勉強会「英語のセッションを聴く」実践編をファシリテートしてみた

裏方をしている英語学習についてのMPP(マジペラペラプロジェクト)というコミュニティの勉強会イベントを開催しました。

英語学習の勉強会なのに、海外からいらした方に英語でITアウトソーシングというテーマで講演してもらうという内容の勉強会でした。告知の段階から「学習が主目的なのか、講演テーマが目的なのか、どっちが目的で参加すればいいですか?」という質問がきて、どうしよう…とも思いましたが、答えは「どちらでも」。

もちろん、学習コミュニティ側からすると「英語はまだ勉強中だから英語のカンファレンスには行けない」という機会損失に対して、勉強会なんだから、わからなくてもいいから参加しなよ。っていう場もいいなと。ただ、講演してくださる方が人から紹介されたとは言え、勉強会という中で話すことについて違和感がないのかなとは思いました。講演するのに、相手はちゃんと理解しないかもしれない場で話すってつらいのではないかなと…。


結果としてスタートしてみないとわからないという感じで、いろいろ悩みながら開催しました。その分、いろんな形でできるように準備とデザインはしておきました。


最初に講演者のスイス・ベルン出身で、ベトナムホーチミンでITアウトソース会社(Axon Active Vietnam)を経営するMarkus Baurさんが牛尾さんと共に到着して、事前の打ち合わせ。想定よりも短い時間で話が終わるということが確認できたので、講演をしてもらう前の導入部分の時間の使い方を丁寧にすることにしました。具体的に言うと、参加者に今日この勉強会に参加した目的を紙に英語で書いてもらい、ひとりひとりがMarkusさんに伝えるというニーズのすり合わせを行いました。20名ほどの人が一人一人自己紹介を英語でしながら、時には握手を交わしながら、自分自身に宣言をする。講演者が話し始める前に参加者としっかり交流することは少人数の勉強会だと大事だとも思います。そして、もしかしたらその宣言や英語の状況に対してMarkusさんも話し方を英語的に簡単にしてくれたりもしたかもしれません。


講演中は実はがんばってホワイトボードにファシグラしようとしたのですが、遅れてくる参加者の対応もあったので、うまく書けず…、いや、単純に英語を聴くだけなのと、英語で聴いてファシグラするのは全然違っていて、日本語の講演を聴いてファシグラするのとは全然違う感覚でした。まぁ、途中までで終わってしまったのでホワイトボードは共有しませんでしたが…。(^^;講演で使われていた英語自体は難しいものはなく、言い回しも単純なものが多かったとは思います。


講演後は一度休憩を挟みましたが、参加者にはグループになってもらってMarkusさんの話の理解の共有をしてもらい、その上で「質問」として一人一人がまた紙に書くということをしてもらいました。その各自の質問を携えて、Markusさんを半円で囲む感じで再開。ちなみに前半はグループディスカッションをメインとしていたので、テーブルは「島」と呼ばれる置き方をしていました。私が開催する勉強会は対話があるとだいたい「島」の形でやりますね。


質問に先立って、牛尾さんから「聴いて分からないことがあった時に分かったふりをするのはやめましょう」というアドバイスが入って、その後参加者から3,4人、質問が英語で行われ、Markusさんから回答があり、それに対してわからないふりにしないでちゃんと「わからない」と返して、Markusさんがさらに説明を加えていくという形で行われました。


最後はクロージングとしてMPPでは恒例になってきた、今日の勉強会を受けての自分の英語学習に対する宣言を名刺大のサイズのカードに書いてもらうことをしました。今回はもちろん英語で書いてもらって、これまた一人一人がMarkusさんにお礼をいいながら、今後の勉強についての宣言をしてもらいました。宣言ではなくてしっかりお礼をつたえる…という人もいたと思われます。


Markusさんはそのまま夜、飛行機で帰国の途につかれましたので、あまりフィードバックも得られませんでしたが、自分なりのできることはやってみた感じでした。

今後も刺激になるチャレンジな勉強の場を作っていきますので、ご興味があればご参加ください。

 

【○○のファシリテーション】Vol.01 ふりかえりのファシリテーション その2「発言」

チームのふりかえりは、基本的には発言で成り立っています。

発言が出にくい場であれば、付箋紙を使ったりしますが、そもそもその発言された内容が本当に伝えたかったことなのか、はたまた、伝えたかったことがチームメンバーに正しく伝わったのかというように、言葉に表したことで、想いとズレたりしていないかなどファシリテーターが意識しておくと良いポイントがあります。

 

例えば、私がふりかえりに参加しやってしまいがちなのは、なんか「いいこと」を言おうとしてしまうとかです。それからアンケートに答える時とかを想像すると分かりやすいかもですが、自分の考えではなくて、つい流行りで答えてみたり、アンケートに乗っかって何か依頼ごとを書いてみたり…。

なんか私自身の黒歴史をえぐるようで書いててつらいですが…。(^-^;

 

もちろんこの話しは「その発言、ダウト(ウソ)!」とかいう話ではなく、場に現れたことの意味に少し寄り添ってはどうだろう…という話です。扱い方はファシリテーターそれぞれの感覚で良いと思います。私の場合はその場で出たものは全て扱うという感じなので、偶発的や意図的に出たものも、本人も含めて参加者がどう受け止めるのかまで観るようにしています。

 

もしかしたら、そういう発言に対して表面的であるとか、もう少し深い場にしたいと受け取る場合は、チームメンバーに発言を考えてもらう前に何かを入れるかとかするとよいかもですね。例えば「リフレクション」というやり方などで「想いを言語化する手前」に対して丁寧に向き合ってもらったり。

 

いつもそうやるというよりも、今の時点でのふりかえりに必要なものかどうかが大事な意識なのかもしれません。

【○○のファシリテーター】Vol.01 ふりかえりのファシリテーター その1「事前」

ふりかえりの場をファシリテーターとして私がやる場合に私が何をして何がファシリテーターに起きているかということを考えてみました。


まずふりかえりで出たアウトプットを何に使いたいか、活かしたいか、活かさなくてもいいかを考えます。依頼をされた場合は確認になりますが。そこから、アウトプットの形がホワイトボードなのか、模造紙なのか、A3用紙なのか、スプレッドシートなのかなどが検討します。


次に人数はどうか、参加者の関係性はどうか、全員が参加するかどうか、依頼してきた人が参加するかどうかなど場の想定を一度します。この時点で会議室の選択と机や椅子のレイアウトは考えます。あまり事前にどんなことがアウトプットされるかは考えないですね。


問いかけの言葉はコーチングをやっていたせいもありますが、常にいくつか言い回しを含めてストックされている気はします。有名なKPTというやり方でやる場合は、Keepなど元が英語なので、その場にあった意訳をして、さらに参加者に響いたり、バズッたり、悩ませる言い方をします。Keepから受ける印象が参加者に委ねられるので、思考に刺激を与えるのはありですね。また、フレームワークを入れると、だいたい「これであってますか?」と聴かれるので、その回答も用意します。


参加者の関係性や個人の性格によって、場への発言の感じは変わります。フラットな関係性でない場合や、シャイな人がいるなら(多ければではない)、付箋紙を使って書いてもらうのはよいですが、リアルタイムに思考から出る言葉よりも書き出すという行為によって、発言は少し湾曲する可能性があるなとは考えておきます。見事に参加者がまったき同じ内容を書いてきた場合は、何かバイアスがかかっているかもしれません。まぁ、メチャクチャ仲が良いだけかもしれませんが。(^-^;


あ、もしフレームワークでのふりかえりをする場合は、先ほど言った「これであってますか?」をなくすために初めてへのケアをするか、一度参加者だけで勉強会をしてみるのは良いと思います。ファシリテーターフレームワークを熟知してなけれはいけないかは、どちらとも言えないのですが、私は試しはしてみるかもですが、熟知はしないでも感覚でやっちゃいます。まぁ、急に○○でやりたいですという依頼を断らないというだけですが…。もちろん熟知、熟練で血肉になっている人はすごいです。先日、そういう方にセッションしてもらいましたが、違和感がないから深い議論や発言がありました。


次回は、ふりかえりの最中のファシリテーションについて書こうかな。

ファシリテーターの持つべき癖

ファシリテーターの学び方に必要なことのひとつとして、内に向いた場と外に向いた場の2つの違いを意識できることや、場において自分の感情を意識できることなどの「意識できる」を自分なりの感覚に落として明文化やイメージ付けおくことかなと。

 

特に自分の感情は訓練な感じで、何かをしている時に、こまめに自分の感情をメモする癖をつけるとよい感じですね。割合、何か感情がふれても客観視できるようにもなります。

ファシリテーターを場に入れる

場においてはファシリテーター自身が何を感じているかが大事なことのひとつです。

 

何かをファシリテーションする場合、参加者が満足してそうかが気になったりします。そんな状態で自分のことを見るとかむずかしいと感じるかもしれないですね。

 

場のサービス提供者ではなく、自分も参加者の一員だと思って場に立つと少し気楽に振る舞えるかもしれません。場の最初に参加人数を数えてみたりして、自分もちゃんと数に入れて数えるとか。

 

私は先日10名の場の依頼を受けてファシリテーターした時に、無意識に11名分の準備をして、「10名なんですけど…。」と言われました。(^-^;

ファシリテーターの学び方(体験重視型)

ファシリテーターの学び方について私なりの私見を走りがいてみました。


比較的体感優先なので、参加したイベントがよかったなぁと感じた時にはファシリテーター視点でイベントをふりかえります。もちろん参加者としての感覚も大事ですから、最初はイベントの流れと参加者としての流れを時系列でふりかえります。

ふりかえりでは大きく分けて、参加者の気持ち(状態)、場に現れたもの(発言や雰囲気)、そしてファシリテーターの動きに分けて思い出します。
どれも主観ですが、ふりかえりで正しかったかどうかをふりかえるのではなくて、自分のファシリテーションに対しての学び方なので、ある意味、イベントのファシリテーターの意図とは別にして無責任にやってしまいます。

時系列のふりかえりの次に要素を抽出します。要素を抽出してなんとなく場の構造をイメージしていきます。そこから、自分なりの解釈にして、自分のファシリテーションにいかしていけるようにします。