DevLove読書会「アジャイルな見積りと計画づくり」
#devlove-aep
スタッフ側で参加しているIT技術者向けのコミュニティ「DevLove」。
そこの9月のイベントが本「アジャイルな見積りと計画づくり」のひとつのワークとして紹介されている「プランニングポーカー」を実際にやってみようという読書会というよりもプレ読書会という位置付けの集まりでした。
DevLoveのイベントの基本構成は
- 講演
- ライトニングトークス
- ダイアログ(ワールド・カフェ形式)
でしたが、今回は
- ワークショップ
- 振り返り
- ダイアログ(ワールド・カフェ形式)
という新しい形の開催でした。
参加される方々には共通の興味をひかれた「キーワード」があるわけでそれについて「語りたい」人や、「聴きたい」人が参加していることを最大限に活かそうと、ダイアログ(対話)を取り入れているイベントです。
今回は「プランニングポーカー」という見積もりゲームを5人程度でチームを組んで席についてもらい、まずはやり方を簡単に知ってもらうために「ジブリ映画の観客動員数」を見積もってもらいました。参加者はスタッフも含めて25人程度で、5人のチームが5テーブルできましたが、スタッフの一人が各テーブルに入ってコーチ役をこなしました。私は事前にプランニングポーカーをそれぞれで見積もりテーマを考えて実践していましたので、事前に得た楽しさや有用性を盛り込むようにゲームを進めていきました。
ジブリ映画の観客動員数の見積もりでは、5つの映画から1位と5位の映画の動員数を基準値に定めておいて、参加者には残りの3つの映画の動員数を基準値を元に見積もってもらいました。このセッションでは、基準値からの見積もりということと、同時にカードを出す方法と、5人の見積もり値が違った場合のチームでの見積もり数値を決定していく流れを体験してもらいました。
そして、次の見積もりのネタは「折り紙」を手順書どおりに折る時間を見積もり、実際にチーム内で実測していくというワークで行いました。このネタは実際に事前プランニングポーカーでやってみて、一番手ごたえのあったネタで、手順書(設計書)を元に、実際に担当者が折り(製造し)その見積もりには、担当者の設計書への理解や、経験を情報として共有することで、その時点でのより正確な見積もりが行えるというものです。
実際にチーム内で
- 「鶴」「兜」「手裏剣」を担当分けをする。
- 1回目の見積もりでは、手順書のみを元に見積もりを行う。
- 実際に「鶴」を折ってもらって実測。
- 2回目の見積もりでは、経験や理解度を共有して再見積もり。
- 「兜」「手裏剣」を実測。
という流れで行ってもらい、ワーク後に「ふりかえり」という形で各人の意見を各テーブルで模造紙に書き込みながら対話を行っていただきました。
そして、その各テーブルの振り返り後に、各人が一人を残してばらばらにほかのテーブルに着く、ワールド・カフェ形式を用いて、さらに振り返りの共有と対話のマッシュアップを図ってもらいました。そこでは、ファシリテーターとして、対話(ダイアログ)でのグランドルールを説明し、対話しやすい環境をつくることに気をつけました。
ラストは各テーブルから1名代表で感想を述べていただきました。
片づけは参加者の方にも手伝っていただき、懇親会へ・・・・。
今回のダイアログでのファシリテーションでは、「場」の勢いを削がないことを裏テーマとして行いましたが、プランニングポーカーという事前にチームでのワークを行っていることですでに対話可能な状態に参加者がなっていたこともあり、裏テーマは達成できた気がしました。