雑談キャンプを使ったキックオフミーティング
知り合いの方から、ゲームストーミングについてやってみる場を始めない?と言われて、さらに雑談キャンプもやってみたいんだけどと聞いたので、雑談キャンプを使いながら、ゲームストーミングをテーマに何をしたいのかを考えるというチャレンジな時間をつくりました。w
雑談キャンプは、本「アイデアキャンプ」の中に書かれている手法のひとつで、かなりざっくり説明すると、アイデアキャンプ自体は外の公園でダンボール紙をキャンパスにし、付箋やペンを利用して発想力を活かすのに対して、雑談キャンプは普段のオフィスの場でも道具を使うことで、いつもより発想力が高まるという感じです。
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ゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム
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アイデアキャンプの考え方の中に「チームサイズ文具」と言って、8人ならA0サイズのボードを使い、4人ならのA2サイズのボードを使うといった、チームにあった「サイズ」(※これはものの幅というサイズという意味もありますが、チームにあった「塊」的な意味もあると解釈しています。)の文具など、その場にあったサイズの文具があるという考え方があります。これはすごく共感したので、今日の場でも取り入れてみました。
私の提案するオフィスで雑談キャンプする場合のチームサイズ文具は、
- A4ノート
- 付箋(75mm× 50mm)
- 太めのペン
- ホワイトボード※
ホワイトボードは便利ですが、持ち運ぶとなると、A3のボード型のホワイトボードはつらいので、折りたたみのホワイトボードがあれば ホワイトボードで、なければ普通にノートで十分です。付箋は75mm× 50mmサイズがオススメで、それを写真のように会社から配られる名刺のケースに入れると持ち運びと、残った付箋がバラバラにならなくてすみます。
あくまで普段の雑談を普段よりも少しクリエイティブにというものですので、今でもオフィスにあるもので、ノートにマインドマップもありでしょうでしょうし、名刺サイズの紙に書いて並び替えながら雑談するのもいいと思います。私が付箋を使う理由は、ノートのページをめくって張り替えるだけで、その場だけでなく、次の場に情報が越えていけるので、続いていく関係の中での情報としては面白い使い方ができるからです。
実際に付箋に書きながら話をして、ホワイトボードに並べ替えて発散、整理、創発、集約自由に組み替えてその場を楽しみ、終わった後にノートに張りなおしながら個人でふりかえると、他の場で話した時の付箋とシンクロや融合が起きて新しい話になるなんてこともあります。そして次の雑談キャンプの時にそのノートから始める。ある意味雑談付箋ノートの提案ともいえますね。
さて、今回の雑談キャンプを用いた打ち合わせですが、6人の参加者がいらっしゃったので2人組を3組つくり 、ゲームストーミングを学ぶ場をどうつくりたいかをテーマに3セッション(雑談相手を変えながら)してもらい、最後に一人の時間を作って自分がやりたいことをそれぞれに発表してもらうという流れにしました。
セッションの合間には、ちょっとした自分についてのモニタリングをしてもらいました。 これは雑談キャンプというよりは、ゲームストーミングに興味のある方たちだったので、ファシリテーター的な要素として、今何が起こっているのかを意識してみると気付きもあるかなとやってみました。
以下、モニタリングしてもらった内容です。
この問いは、個人のふりかえりでもあり、私の場への意識に関する表れでもありました。もちろん、その話合っている内容についても大事ですが、今後ファシリテーターとしての学びの場とする場合は、参加している時にどういう状況になっているのかは意識できるといいと思いました。そしてこのモニタリングは「自分の今の感情」など、ふだんあまり意識していないことなので、「ああ、そうか」と思いながら回答できるまで、すこし練習というかコツというかが必要そうだなと思っていたので、キックオフの場で使ってみました。
それぞれの方が、自分なりの立場と考えを整理できたキックオフになったと思います。ちゃんとしたフィードバックはもらっていないので、私がみてた感じだけですが・・。(^^;
みなさんも、テーマに対して初めて集まって話す時には、各自、自分の言葉で語る時間をしっかりとるとよいと思います。グループでいっしょになってという方法もありますし、今回のような最小単位2人でどんどん話をしていくと、自分の中で「語りなおし」が起きて、自分のその場への想いを整理することができると思います。
ファシリテーターとして場を見ていて、1セッション目は、自己紹介から始まる自分を語る場、2セッション目は2人組み×2の情報が混ざり合う場、そして3セッション目は再び自分を語り直す場になっていたのかなと思います。3セッション目の参加者の方の声のトーンがぐっと抑えられていてしずかに語り合う感じになっていたのが印象的でした。