『エンジニアリング組織論への招待』×『マネージャーの問題地図』スペシャルトークセッションに参加してきました

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副題が「エンジニアリングで読み解く あなたの職場の問題地図」ということで「職場の問題」というお題にお二人が話していく感じをイメージして参加しました。それぞれの自己紹介から始まったこのイベントですが、まず広木さんと沢渡さんお二人のスタンスが完全に違っていておもしろかったです。職場の改善をコンサルタントとして外側から支援されて企業を改善されてきた沢渡さんの知見と相手に響く伝え方のレベルはさすが、広木さんは内側から当事者として、さらに企業はビジネスとしての成功(例えば競合に勝つ)を目指すという基本理念から、勝手な解釈ですが、変革ではなく当たり前の必要な進化として職場を変えていかれた方なのだなと。

f:id:DiscoveryCoach:20190123153037j:plain(聴きながら自分勝手に解釈しながら描いたメモ)

「不確実さを減らす」という話で、広木さんは「不確実性コーン」を用い、沢渡さんは「妖怪(もやもや)」というメタファを用いていらっしゃる点も両者の考え方の違い…というよりはこれはアプローチの違いを表していて、例えば広木さんは「効率的」という単語のもつ落とし穴に触れました。(以下私の解釈でのまとめ)「効率的」は意味は分かるし、上げた方が良いという一般的な共通認識があるが、実は「あいまい」であって、何をすると何が変わり、何に影響があるのかが分かっていないケースがある。つまり、「それは効率的ではない」という言葉は逃げることもできてしまう。実は広木さんのお話を直接お聞きするのは初めてなのですが(広木さんがやられているポッドキャストenfmはファンですw)、コミュニケーションは情報非対称性という話がすごくしっくり腹落ちしました。また、こちらも広木さんがおっしゃていた話ですが、エンジニアリングが進化の1つとして得られたモノという考え(だと理解)は物事を見る物差しが変わる感覚でした。エンジニアだから…とかいう話ではなくて、物事を早く処理して、大量に処理して、複雑なものをシンプルに捉えて…などそれぞれはこの言い方だと「普通」の話で進化だとすれば誰でもやるように(やれるように)なること(ちょっと語弊があるか…)だと。エンジニアは「あいまいなもの」をコンピューターというシンプルなものでしか動かないものに明文化して作り上げることで、それらの進化の能力を獲得していったという感じ。(ごめんなさい、本当に自分勝手な解釈です)

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(この図は拙いですがおサルからエンジニアに進化した感じを表したものですww)

これはすっごくしっくりきて、私自身がなんでファシリテーションをするようになったかの説明にもなるものでした。作り手と考え手の考えのズレを擦り合わせていく。自分は「日本語と日本語の翻訳」と言っていましたが、つまりは広木さんがおっしゃっていた「情報非対称性」の話なのだなと。そしてエンジニアリングが「進化」として捉えると、「木と木を擦り合わせて火を起こしてモノを焼く」ということが何かをするのに道具と道具を利用する。でも道具自体では何も起こらなくて、用途、目的があって初めてそれが「機能」するなぁと、これはプロダクトが作られて使われていくという感じに似ているなぁと、自分勝手な考えにもいきついて楽しい時間でした。

沢渡さんの「妖怪」は関係性への配慮、対話などにおける対立軸ではなく、問題と我々…にするやり方だなと。変化させられたくない、変わらない企業などを相手にされている方(個人的にめっちゃ共感しました…)だなぁと。

職場を改善する話は、企業の基本理念、利益を出すというか、その企業が掲げるビジョンでもミッションでも、達成しようとすれば必要な進化が行われる。それがたまたま決裁のスピードをあげることであり、それには権限委譲やペーパーレス、ITサービスの利用であるということで、判断基準が明確なのだなと。そこに集まっている人たちの行動理念も同様だとすれば、改善されるのだなと。結果として(個人的にはこれは因果関係なくたまたまだとおもうのですけど)今、働き方が改革と呼ばれるもので問題と言われているものが解決(もしくはそもそもが違うので「ない」)したのではないかなと勝手な妄想までいきました。これはちょうど、同じく「進化」という意味で「ティール組織」とも言われているソニックガーデンの倉貫さんが最近だされた「管理ゼロ成果は上がる」と同じなのかなと。下の図は倉貫さんの本を読んだ時の「変化」に対する考え方を自分なりに書いたものです。

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来週1/28にこの本のイベントもあるので、行きます!というか気づけばなんかファシリテーターするかもです!!詳細はこちら、そして会場はあの話題の「文喫」さんです!
「管理ゼロで成果はあがる 刊行記念!
 倉貫義人トークイベント in 文喫 六本木」
https://www.facebook.com/events/381759982371099/

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   申し込みはメール:roppongi@libroplus.co.jp
 件名:倉貫義人トークイベント予約
 本文:1月28日開催「倉貫義人トークイベント」申し込み
 氏名:●●●●
 電話番号:●●●●●●●●●●●

 

さて、話を戻しますが、イベント終わって翌日、知り合いとアプローチの違いについて話をしていたら、知人は「沢渡さんの本はよく買っていて、お客さんと話したり、自分が考える時のきっかけになる本だよね」と言っていました。外側からのコンサルトの働きかけ方は、きっかけを与えることで相手が考えるようになり、その先は相手の方々(内側の人たち)で進める必要があるのかもなと思いました。

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私は、お二人の話を職場の改善を「人の集まりとしての職場」を変化させていくというアプローチと、職場の改善を「企業の進化」という変容していくアプローチの違いと捉えて、いわゆるティール組織型は広木さんのおっしゃる「進化」の延長線上にあり、ティール組織になる!というのではなくて、進化の結果にティール型の組織形態があった…。という感じですごく納得しました。でも、もし根本が現状維持や横並びの意識出会ったとしたら、変化しずらくて、広木さんのお話を聞いてもこんな感じかなぁと書いた図がこちら↓↓↓↓

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とにかく、この書籍同士での対談は面白く、モデレーター(司会)の方は大変そうだ!と場づくり的には思いながら、楽しませていただきました。登壇者のお二人、場所の提供をしてくださったスマートニュース様、企画運営をしていただいた技術評論社の方々に感謝です。

 

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 #広木沢渡トークセッション